第6話 ストーカー

2018年6月14日

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ナタリー「What The F〇〇〇!?」

(あ、映画で聞いたことあるやつだ!)と、最近見た映画「モンスター上司」のセリフをのんきに思い出していると、更なる罵声が浴びせられた。

ナタリー「%&〇&%&X#!!??」

ここでは到底言えないような言葉を吐き捨てた。

れいちぇる「ど、どうしたの?」

ナタリー「どうしたのじゃないわよ!今あなたは私とデートしてるのに、他の女の子にナンパするなんてどうゆうつもり!!」

れいちぇる「ヘレンのこと?あれはナンパしてたわけじゃ無くて、ただ踊ってただけなんだけど、、」

ナタリー「Oh!踊るだけのわりには、あのビッチの名前もう知ってるのね!!」

(でた!生ビッチ!)と感激している場合では無い。
宥めようとしたけど、ナタリーの怒りは当分収まりそうもない。このままでは埒が明かなそうなので、ひとまず今日は解散しないと。。

れいちぇる「今日は二人とも飲み過ぎて疲れてるだろうし、今夜は一旦帰ってまた後日話そうか」

ナタリー「You f○○○ing coward!!あなたも結局そうやって逃げるのね!!」

(Fワード本日2回目!Fワードは使わないでくださいと語学学校で習ったけど、頻出単語)

火に油を注いでしまったようだ。

れいちぇる「今日はもう帰ろう、タクシー呼ぼうか?」

ナタリー「私のことどうでもいいのね!もういい、帰る」

そう言い、彼女は最寄りの駅、ウォーターフロントとは反対方向に歩いて行った。

追いかけるとまた厄介な事になりそうなので、私は足早に駅に向かって歩き出した。私たちがいたLick Clubからウォーターフロント駅までは徒歩10分はかかるため、音楽でも聴きながら帰ろうと、バッグからイヤフォンとiPodを取り出すため歩を緩めた。

listening_music

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すると突然、まっ静かな暗闇からハイヒールの足音が聞こえてきた。

後ろの方を一瞬振り返ると、その女性はパーカーのフードを深く被っていて、顔がはっきり見えなかった。iPodを取り出しイヤフォンを耳に付け、後ろをもう一度振り返って今度はじっくりその女性の顔を見た。

ナタリーだった。ものすごい形相で私を睨みつけ、声を発さずいきなり私の方に向かって走り出した。

私はパニックになりながらも、iPodをすかさずバッグに戻し、ナタリーから逃げるように走り出した。

ひとまず人目の多いところに行かないと。後ろを振り向く間も無く、ダウンタウンに向かって急いだ。

明かりが見えてきた。 一番人通りの多い、ロブソンストリートまでたどり着いたところで辺りを見回したが、ナタリーの姿は無かった。

ハイヒールのナタリーは、フラットなパンプスを履いていた私には到底追いつけなかったのだろう。全力疾走で走ったのと、パニックを起こしていたのとで心臓は胸から飛び出しそうなほどバクバクし、足はすくみそうだった。

この状態で、30分ほどダウンタウンから東に離れたバーナビーにある家に、一人で帰る勇気はとても無かった。誰かに連絡しよう。。

一番先に頭によぎったのが、ランゲージ・エクスチェンジ・パートナーとして出会い、一番仲の良い友達でもあったジェームスだ。

早速ジェームスに電話した。夜中1時過ぎ。もう寝てるかもしれない。

ジェームス「Hey!」

れいちぇる「Oh my god!よかった、まだ起きてたの?」

ジェームス「いつも朝4時ぐらいまで起きてるよ!どうしたの?」

れいちぇる「今ダウンタウンにいて、終電逃しちゃったから今からジェームスの家に行ってもいい?」

ジェームス「もちろん!ダウンタウンのどこにいるの?迎えに行こうか?」

れいちぇる「大丈夫!タクシー捕まえるから」

デイビーストリートにあるジェームスの家までは、5分ほどで着いた。タクシーから降りると、ジェームスはロビーで待っててくれていた。

彼のとてつもなく無垢で暖かい笑顔を見た瞬間、飛びついてハグした。

ジェームス「もう大丈夫だよ」

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